ボシュロムからは、バイオトゥルーシリーズから1種類、メダリストシリーズから2種類の遠近両用コンタクトレンズが発売されています。それぞれ、どんな特徴があるのか比較してみます。
各コンタクトレンズの製品基本情報
コンタクトレンズ名 | バイオトゥルー ワンデー マルチフォーカル | メダリストマルチフォーカル | メダリスト フレッシュフィットコンフォートモイスト遠近両用 |
BC(ベースカーブ) | 8.6 | 8.6 / 9.0 | 8.6 |
DIA(レンズ直径) | 14.2mm | 14.5mm | 14.0mm |
PWR(度数) | -9.00~+6.00(0.25Dステップ) | +5.00D~+4.50D(0.50Dステップ)+4.00D~-7.00D(0.25Dステップ) | +5.00D~+4.50D(0.50Dステップ)+4.00D~-7.00D(0.25Dステップ)-7.50D~-10.00D(0.50Dステップ) |
ADD(加入度数) | Low(~+1.50D)High(~+2.50D) | Low(~+1.50D)High(~+2.50D) | Low(~+1.50D)High(~+2.50D) |
着色 | ライトブルー | ライトブルー | ライトブルー |
入数 | 1箱30枚入 | 1箱6枚入 | 1箱6枚入 |
タイプ | 1日使い捨て | 2週間交換 | 2週間交換 |
含水率 | 78% | 38.6% | 36% |
酸素透過率(Dk/L値) | 42 | 9 | 91 |
中心厚(PWR-3.00の時) | 0.1mm | 0.1mm | 0.07mm |
3商品の基本性能を比較して、数値の上で大きな差が出ているのは、含水率と酸素透過度です。
含水率が高いと装着時のつけ心地は良いですが乾きやすく、含水率が低いと装着時に硬さは感じますが長時間乾きにくいと言う傾向があります。
また酸素透過度は、瞳にどの程度酸素を届けるかの目安になります。
価格・性能・手間、何を重要視するかが問題
価格を最重要視するなら、メダリストマルチフォーカル

価格を最重要視するなら、メダリストマルチフォーカルが1番最安となります。2週間交換タイプですのでケア用品の費用が発生しますが、それらを含めても1番お手頃と言えるでしょう。メダリストのレンズは視力矯正力も高いと評判ですので、見え方についても不満は出にくいかと思われます。その代わり、古いタイプのコンタクトレンズのため酸素透過率などつけ心地の点ではイマイチな評価が目立ちます。1日の装用時間が短い人などにはおすすめです。
性能を最重要視するなら、メダリスト ッシュフィットコンフォートモイスト遠近両用

最新のシリコーンハイドロゲル素材を使用したメダリスト フレッシュフィットコンフォートモイスト遠近両用は、そのつけ心地の良さの評判が非常に高いコンタクトレンズです。
長時間装用してもうるおい感が変わらず、つけ心地も軽いと人気ですが、シリコーンハイドロゲル素材は油脂汚れが付きやすいコンタクトレンズでもあるため、日々の丁寧なレンズケアが求められます。折角性能の良いコンタクトレンズでも、汚れたまま使用してはその能力を十分には発揮できず、それどころか曇りや目の痛みなど、トラブルを抱えることになりかねません。
メダリストフレッシュフィットコンフォートモイスト遠近両用の商品詳細についての記事
手間を最重要視するなら、バイオトゥルー ワンデー マルチフォーカル

バイオトゥルーワンデーマルチフォーカルをはじめとする、1日使い捨てタイプのワンデーコンタクトレンズの何よりの売りは、手間の不要さと清潔さです。1日の終わりに使い終わったコンタクトレンズを捨ててしまうので、面倒なレンズケアは不要、そして毎日清潔なコンタクトレンズを使用できるので目の健康にも良い。多くの眼科医が勧めるコンタクトライフスタイルです。
最新のシリコーンンハイドロゲル素材でこそありませんが、ボシュロム独自の技術で乾きにくくうるおいを保つ性能を備えており、評価の高いレンズです。価格もシリコーンンハイドロゲル素材のものに比べれば抑えられるため、はじめてのコンタクトレンズに向いています。
バイオトゥルーワンデーマルチフォーカルの商品詳細についての記事
遠近両用コンタクトレンズは、出来るだけ病院やクリニックで装用テストを行いましょう
遠近両用コンタクトレンズは、視界のクリアさや見え方が商品によって異なる場合があります。同じ数値であっても商品によって合う合わないがありますし、素材と目の相性が合わない場合もありますので、無駄な出費を避けるためにも出来るだけ病院やクリニックで装用テストを行うことを検討しましょう。
まとめ
それぞれの商品の特徴に価格・性能・手間の特徴があるため、バランスを考え、必ず病院やクリニックで装用テストを行い、遠近両用コンタクトレンズを選びましょう。